眼精疲労は目を酷使し続けることで発症しますが、実はストレスとも関係があります。目の機能が問題ではなく、ストレスが原因だったなんてこともあるかもしれませんよ。
ストレスによって目の疲れが悪化する原因は、自律神経の乱れです。自律神経には緊張度が高い時に働く交感神経と、リラックスしている時に働く副交感神経の2つがあります。この自律神経は、ストレスや生活リズムの乱れによってバランスが崩れてしまいます。その結果、様々な体調不良を引き起こすきっかけとなり、その中には眼精疲労も含まれるというわけですね。
仕事を長時間続けていると交感神経が働き、神経や筋肉は緊張した状態になります。筋肉が収縮して血管を圧迫し、目の血流が悪化して眼精疲労を招きます。また、仕事に限らず日常的に目は刺激を受けています。テレビやパソコン、スマートフォンの画面を見ると交感神経が刺激されて更に血行が悪くなるといった悪循環に陥ってしまうんですね。
目の後ろには脳があり、目から入る光の刺激で脳まで痛みが拡散して頭痛が起こるケースも少なくありません。慢性的な頭痛によって、首と肩の筋肉や神経に負担がかかります。肩こりは後頭部の痛みにつながり、眼精疲労は前頭葉を刺激するので、結果的に頭全体がぼんやりしてきます。仕事中、頭がぼーっとして集中できないといった経験がある人も少なくないでしょう。これは、あらゆるストレスによって眼精疲労に陥っている可能性が高いですよ。
ストレスによる自律神経の乱れは、質の高い睡眠を取ることで解消できます。ぐっすり寝ることで自律神経のバランスが整い、眼精疲労やそれに伴う体調不良は回復しますよ。質の高い睡眠を取るためには、副交感神経が優位に働くようにしなければなりません。例えば、仕事で嫌なことがあり、その気持ちを家まで持ち帰ってしまうと精神的にも肉体的にもストレスが抜けず、緊張状態が続いて自律神経のバランスが崩れてしまいます。そのため、部屋の照明は少し暗めにして、リラックス効果のあるBGMを流し、ゆっくり読書をしてくつろぐなどといった工夫が必要です。また、寝る直前までスマートフォンの画面を見るのも眠りが浅くなる原因なので注意してくださいね。
何より、自分なりのストレス解消法を見つけて日常生活に取り入れることが大切です。趣味を楽しんだり、友達と遊んだり、規則正しい生活を心がけたりなど、自分に合った方法を探してみましょう。健康を維持するためにはストレスを避けることが大切ですよ。